ギレルモ・デル・トロの部屋 hellboy.exblog.jp

映画「ヘルボーイ」とギレルモ・デル・トロ監督を応援するブログです!ブログのタイトルを変更しました。(2015.07.22.)


by maku-no-suke
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古びた屋敷の暖炉下に潜む魔物に襲われる主婦の恐怖を描いた1973年放送のテレビムービー「地下室の魔物」。テレビ作品とは思えぬ不穏さと、シンプルながら薄気味の悪い魔物のビジュアル、そしてごく平凡な一軒家で起こる不条理な惨劇が観る者を恐怖させ、リアルタイムで観た子どもたちにトラウマを植え付けた、知る人ぞ知る傑作テレビムービーだ。

映画『ブレイド2』『パンズ・ラビリンス』などで知られるギジェルモ・デル・トロもトラウマを植え付けられた子どもの一人。魔物が囁く「サリー……」という言葉を耳元で囁きあうというマニアックな遊びをするほど、少年期のデル・トロに多大なる影響を与えた作品だ。監督は新人のトロイ・ニクシーに任せ、デル・トロは製作総指揮と脚本を担当。リメイク版製作に当たっては、デル・トロ自らがオリジナル版の作者を探し出して権利をもらったという熱の入れようだ。

30年越しの念願叶ったリメイク版である映画『ダーク・フェアリー』。ストーリーはオリジナル版にほぼ忠実だが、主人公サリーが主婦から複雑な家庭環境に育った少女に変更。魔物もオリジナル版では萎びたカボチャのような顔をした小人のように描かれたが、凶暴な猿のミイラのようなビジュアルに変化させ、子どもの歯を食べる“トゥースフェアリー”という新たな設定が加えられた。

両親の愛に飢えた少女サリーの姿は、映画『クロノス』『デビルズ・バックボーン』『パンズ・ラビリンス』などのデル・トロ作品に登場した主人公たちとリンクする部分が多く、“トゥースフェアリー”はすでに映画『ヘルボーイ/ゴールデンアーミー』で重要な敵キャラとして登場している。さらにサリーが魔物たちの住む地下室の存在に気付く場所は、まるで『パンズ・ラビリンス』で主人公のオフェリアが迷い込んだ森のよう。

ダークな世界観ながらも、どこかおとぎ話のように幻想的なのはデル・トロならではの語り口で、さらにテレビでは表現できない痛いシーンも付け加えられている。デル・トロ色が強く反映された本作は、リメイク版というよりも、デル・トロによる理想的作り直し映画といえそうだ。

映画『ダーク・フェアリー』は1月21日より、池袋シネマサンシャインほかにて全国公開
@nifty映画より引用


こちらではやってくれそうにもないのでソフト化を待ちたいと思います。
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by maku-no-suke | 2012-01-17 15:42 | スタッフ